令和家族の風景

女性の社会進出と男性の家庭進出で理想の家族に!?

【予想】男性の育休義務化は失敗に終わる

こんばんは、taa-です。

ちょっと前から話題でしたが、男性の育児休業取得を義務化する動きがあるようです。女性に偏る家事育児負担の見直しと少子化対策が目的だそうです。企業に対して義務付けるもので、1ヶ月程度の休業で、その間給料は支払われず、雇用保険から2/3上限で給付金が出るとのこと。専門家の間では、男性が育休を取得すること自体には賛成でも、この制度に対しては賛否が割れているらしい。

僕は残念ながら多分、働き方改革と同じで、かけ声だけに終わるような気がします。なぜなら形だけ先に作っても、中身が全く追いついていないと思うからです。働き方改革も政治家や国が「長時間労働をなくそう」と言って始まりましたが、実際会社から言われているのは「残業減らせ、仕事はそのまま」で、中身はカラッポです。余談ですが、僕の所属する会社は、そこそこの大企業ですが、働き方改革のかけ声を受けて、一応取組み、支社内で働き方改革コンペみたいなのが行われました。優勝は「スケジュールのデータ管理」だったので、コケそうになりました。

僕の知る限りどこの会社も似たようなものです。育休はもっとハードルが高く、「1ヶ月休め、仕事はそのまま」は不可能なので、結局実際に取る(取れる)人は少ないんじゃないかなーというのが僕の予想です。

そもそもなぜ女性に家事育児が偏るのかというと、以前も書きましたが、男性が仕事、女性が家事という昭和型家族から、まだ脱却できていないからです。男性側が家事育児をしたがらないという話をよく聞きますが、少なくとも僕の周りで、そんな話を聞いたことはなく、みんな子どもが好きで、家事といっても最近は何でも家電がやってくれます。

やはり問題は、女性の社会進出が進まないことだと思います。そしてその原因は企業がギリギリの人員しか雇わず、一人一人が長時間労働を強いられていることではないかと思います。一人一人の仕事がオーバーフローしているから、担当を抜けることができない。しかし女性は出産する場合、どうしても一時的に仕事を抜けなければなりません。これを会社が許容できる体制になっていないため、その間、他の人でカバーすることができず、別の人が補充されます。そして産休に入った女性が元のポジションに戻ってくることはできません。これが僕の会社、および知っている範囲で起きている現実です。

これを改善するには、単純に社員を増やせばいいのですが、特に中小企業ではそう簡単にいきません。ただ、思うのですが、“最低賃金を上げると中小企業が倒産する”とよく言いますがそれって、“安い賃金でしか成り立たない経営をしています”と同義で、そんな会社は退出すべきではないでしょうか。そんな事言うと、失業者が増えてしまうのでしょうか?

・・・男性の育休義務化から話が大きくなってしまいました。結論として、中身に手を打たず、育休のみを義務化しても、形だけに終わると思います。そうなって欲しくないのですが。